「全国医療情報システム連絡協議会 15回定例会」

        発表内容速報版メモ

 

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この速報メモは吉村研先生@有田医師会が個人的に記録されたもので、吉村先生のご好意によります。内容について、発表者のチェックを受けてはいませんのでご了解下さい。

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1.日程 平成10年12月5日(土)〜6日(日)

2.場所 熊本市春日1丁目13番1号

ホテルニューオータニ熊本

3.主催 全国医療情報システム連絡協議会 

4.タイトル「全国医療情報システム連絡協議会 15回定例会」

メインテーマ「在宅医療を支援する医療情報システム」

 

『総会』安田会長

 

来年のこの会は岡山で開かれる可能性が濃厚。

Cominesが全医協と合併したいという意向がある。全医協としては異議は無いので

来年は統合されるものと思われる。(全員拍手)

 

5.日程(主要部分のみ) 5日(土)

13:20〜14:20 ケースレポート(事例発表)

座長 幹事 松山市医師会理事 末光清貞

(1)「高崎市医師会における医師会ネットワークの構築について」

高崎市医師会医療情報システム委員会委員長 岡本克実

医師会、地域医療センター、医師会立高看、医師会立准看をつなぐネット。

事務局、検体検査

医師会の情報ネットワーク:医師会事務局のOA化、イントラネット、

コンセプト:データの一元性を保つ、データのシステムアプリケーション

への依存性を減らす、使いやすいユーザーインターフェイス、機種依存性

を無くす、ユーザー環境の管理を簡単にする。

基本的環境:EthernetLAN、Ultra Sparc、Windows

基本ソフト:UNIX OS Solaris2.6、Sybase(RDB)、Netscape Enterprise

Server、netdynamics etc

システムの特徴:検査システム(RDBを用いた検体検査システム,

グループウェア:多目的文書管理システム、スケジュール管理システム、

バーコードの利用による患者ID管理、自動分析器からのリアルタイム入力

事務局側の環境、ユーザー側の環境、

セキュリティーについて:診療情報の取り扱い、アクセスラインは内なる

脅威となる(ISDN発信者番号通知)、個人の特定はID・パスワードで行って

いる。

まとめ:

オープンアーキテクチャーの利点

今後の展開:共有のための仕組みを発展させる、掲示版やe-mailの活用、

導入サポートやパッケージ化、

Q:端末の普及率は?

A:医療機関の約半数程度になると思う。

Q:看護学校とのやり取りは?

A:講師(開業医)のスケジュール調整が中心になっている。

 

(2)「埼玉メディカルネットワークの紹介」

埼玉県医師会情報システム小委員会委員 河本英敏

 

テレビ会議システム、埼医FAXニュース、健康さいたま、埼玉県医師会HP作成。

各郡市医師会に端末を配布し、県医師会とダイアルアップ接続している。郵送

などの手間が省けるようになった。埼玉メディカルネットワークは小MLを残し

ながらも県レベルで統合する方向を目指している。暗号化はHDD内のデータにも

行っているためセキュリティーは高い。e-mailを用いた医療機関同士の情報交

換はより密度の高い連携が可能となる。

 

 

(3)「行田市介護情報システム」

行田市医師会情報委員 川島 亨

 

介護現場で出てくる事が想定される問題:病態に対する不安→医師が見守るシステム

要望の反映→行政と医師会で一つのデータ、日程調整→スケジューリングソフトの確

立情報開示→要介護者・家族に分かりやすく、非常時・災害時→データリカバリー機能

(遠隔地にServerを置く)、プライバシー問題→セキュリティーの強化

 

行田市総合福祉会館:行政Server、医師会Serverを置く←→遠隔地にもServer

(1)データリカバリー:MUMPUS使用

(2)介護サブシステム:スケジューリング→介護・訪問チームがPC入力する

(3)医療サブシステム:医療介護データベース構築、格納データの暗号化

(4)専用暗号開発

暗号認証

ブラウザ対応暗号

(5)電子カルテシステム

暗号化、光カードの暗号化

(6)FAX送受信エンジン

不慣れな方にも平等であるように配慮した

 

Q:データリカバリーServerとは?

A:ミラーリングシステムである。

Q:利用者側としてはコストが一番問題になる。どのぐらいの初期投資、ランニングコ

ストになるか?

A:どの程度のモノを使うかによる。行田市では年間ランニングコスト200万円程度、

初期投資は現在、メーカーに依存している。

 

(4)「熊本市医師会におけるネットワーク化について」

熊本市医師会医療情報担当理事 石原 章

 

◆コンピュータの2000年問題についての検討も翌日には行って頂きたい(座長追加)◆

特別講演 座長 幹事 兵庫県医師会副会長 加古康明

14:20〜15:00 「医療情報システムと情報開示」

国立大蔵病院 開原成允

患者が求める3つの情報

(1)医療機関の情報:休日診療所など

米病院評価機構が作っているHPの中には『病院紹介』のページがある。そこでは病院

の評価が公表されている他、かなり詳細なデータが掲載されている。アメリカの情報

公開機構が必ずしもいいとは思えないが、遠からず日本でも同じような動きが出てく

るものと考える。隣にある病院の状況も良く分からない。自分が育った病院は内容が

分かるが、他の病院の事は分からないのが実情。少なくとも医療関係者の間だけでも

もう少し情報を開示すべきでは無いだろうか。今までのネットワークは閉じられたネ

ットが主体だったが、医療関係機関相互だけでもオープンにするべき。

 

(2)自分の診療情報:医師の説明、カルテの開示

・情報開示に関する法令:◆地方自治条例が優先する。◆

インフォームドコンセントだけでは無く、自分で確かめたいという気持ちが出てくる

のは当然の事。

・開示に反対する意見:患者は情報を理解できない、診療時間が長くなり医療費が高騰、

診療録の質の低下、診療録は医師の備忘録、患者への悪影響。

医療審議会は私的な機関なので、そこで出た結論はすぐには法制化されないが、一つ

の流である事は間違い無い。

・今後の方向:厚生省の委員会→カルテなどの診療情報の活用に関する検討会、開示の

方向へ向かう→医師と共に患者側の義務の認識が前提、米国型の弊害の回避

 

(3)医学知識:薬の情報、病汽に関する情報

・医学知識の普及:医師と同様に患者もインターネットから情報を得ている。限られた

場合では患者の方が知識が豊富になる事もあり得る。

 

◆情報開示の影響

・医療機関の専門化と連携

一つの医療機関で全ての分野の診療を行う事は不可能になり、医療機関は連携する。

閉じたシステムは不要。医療機関の間をつなぐ情報システムが重要になってくる。

・診療ガイドラインの普及

医師は診療内容に対し根拠を持って説明しなければならなくなる。根拠を持ったイン

フォームドコンセントが要求される。ガイドラインはマニュアルでは無い。EBMに従っ

て作られるもの。日本では医師の裁量権が大きく認められていたが、これからは一つ

の規則に沿った医療を行うようになると考える。

 

Q:大学病院のシステムに問題は無いのか?

A:つき詰めると大学教育が悪いという事が話題になる。心ある教育者はそれに気がつい

ている。

15:10〜18:00 シンポジウム「医療情報システムと地域医療」

司会 国立国際医療センター 秋山昌範

(1)イントラネットによる地域限局型医療情報システム

山形県鶴岡地区医師会 三原一郎

 

Active Server Pagesによるデータベースとの連携

サービスの内容:行事予定→予定表をデータベースに入力しておけば勝手にソートして

くれる。電子伝言板、医療関係ニュース(検索機能あり)、日医インターネットニュー

スの転載、会員情報のデータベース化、javaとデータベースとのリンク化、

患者情報データベース:目玉。患者情報の共有目的で始めたもの。連携医、保健婦など

が閲覧可能になっている。医師が往診するたびにそのデータを書き込む部分を作ってい

る。緊急時連絡先、死亡日時なども将来のデータベースとして残すようにしている。

訪問看護ステーション向けの指示書もWordで書き出す事が出来る。

Medical Park:医師のための医師による医療相談。メーリングリストだと返事が来ない

場合、恥ずかしい場合がある。回答医を先に準備しておいてからオープンした。病ー病、

病ー診連携の一つの形となる。

医師会検査センターのデータをデータベースとして閲覧できるような試み。

他院のデータも参照可能、経時的に表示できるようにjavaでプログラミングした。

◆情報システムが地域医療にもたらしたもの

会員、医師会、看護ステーション間でのその後のコミュニケーションが質、量ともに

増加した。

・迅速な連絡網の確立

・情報の共有化

・ネット上での医師間、医師ー看護婦間での医療相談が出来るようになった。

・メーリングリストや伝言板を利用した議論、会議

・医師会業務のOA化

・コンピュータに対する関心、知識の向上

・up-dateな医療情報の入手が出来るようになった。

◆今後の課題

・情報リテラシーの低さ→30/70人の参加

・メインテナンスの煩雑さ

・会員数の頭うち

・行政サイドとの連携が不十分

 

Q:リテラシーは高いと思う

A:医師会のトップの理解が得られた事が大きい。常に新しいものを目指した。

Q:患者データを入力する場合の患者サイドの了解は得られているか?

A:承諾書を取っている。

Q:セキュリティーがフラットのように見えるが?

A:事例が無かったのでフラットにしている。

Q:javaのプログラミングは誰が?

A:私(…素晴らしい!!→会場からの声)

 

(2)新宿区医師会における病診・看護連携システム

国立国際医療センター 秋山昌範

 

医療情報ネットワークの機能:

まず医療の標準化のために電子カルテが必要となる。それを実現するためには

・MML

・Merit‐IX

を活用する事が必要。

新宿区医師会ではWWWを既に構築した。患者データサーバーにはShared Data(検査デー

タ、処方など。画像は提供できる医療機関が提供する)とNon-shared dataに分けている。

医師単位でそれぞれ別の閲覧権がある。特定の患者Dataを自宅から閲覧できる。新宿区

訪問看護ステーションは携帯端末を持って患者データサーバに入力する。個々の患者の

ホームページができる。その他に4つの学校と家庭にテレビ電話システムが導入された。

学校は緊急時の非難所になるため、そこから患者情報をアクセスする事ができる。学校

で怪我をした場合はテレビ電話で状況を知らせる事ができる。家庭でのテレビ電話は過

去のアクションを分析するために設置。監視するためでは無い。独居老人から学校に対

して昔の新宿の話などをしてもらう、などの教育にも用いる事ができる。

本体は地域医療連携システムが主。サーバー同士のデータを共有する事になる。これは

新宿区に限らず、拡大して行けば東京都全体をカバーできるようにもなる。

キーボード無しのアプリケーション:高齢者のために作ったフリーソフト。手書きした

カルテをキャプチャーしてボタン一つで相手先に送れる。タッチパネル又はマウスの操

作のみで使える。原則としては『カルテのある医療機関だけがその患者情報にアクセス

できる』という約束になっている。将来的に生体認証が可能になれば、患者側から自分

のデータにもアクセスできるようになっている。カルテそのものの開示となる。

 

Q:認証の期間をどうするか?診療科はどうか?

A:一定期間受診しない場合はそれ以降はアクセスできない。患者が拒否すれば

その時点でアクセスできなくなる。診療科に関しては議論があるところだが、

今の紙のカルテのルールをそのまま踏襲している。

Q:開業医の仕事と勤務医の機能分担とデータの集中化に対する配慮

A:災害時の時こそ役に立つ。国際医療センターにバックアップを持つ事になっ

ている。また衛星の利用も考えている。

 

(3)岐阜市医療情報システムの構築運用・啓蒙普及と医療応用

岐阜市医師会 河合直樹

 

イントラネット構築の意義

プロバイダとの契約が不要、他のサーバーとの連携ができる、

詳細はこちらをご覧下さい 

(4)イントラネットを利用しての地域医療をめぐる情報システムの構築

大阪市城東区医師会 松岡正巳

 

大阪府医療機関のデータベースが動き出した。APSで畑先生が作成。かなり詳細なデー

タが蓄積されている。絞り込み検索も可能。国立大阪病院にサーバーを置かせてもらっ

ている。このデータベースが完成すると開業医からどの病院へ?病院からどの診療所へ

?の検索が可能になるが、現在はイントラでテスト中の段階。

 

(5)岡山県医療情報システムの構築と運用

岡山県医師会 角南 宏

 

県医師会としての取り組み。医師会創設50周年事業という事もあり話がスムースに進ん

だ。岡山県医師会会員数は2878名、25郡市医師会で構成されている。まずは各郡市医師

会のホームページを作る事を主目的とした。岡山県医師会に専門家を一名配属した。

回線はOCNエコノミー。

最初からインターネット、イントラネットを切り分けて構築し、インターネットサーバ

ーには25郡市医師会のホームページを掲載している。自力で作れるところは任せている。

○ネットワークに関しては会員規約を作った。

・ネットワーク接続は一般のプロバイダ経由とした。

・e-mailは郡市医師会が所有し、運用に際しては県医師会で援助。

・メーリングリスト→県医師会が電子メールを使う目的。

○コンテンツビルダーの考え方

・ワープロ文書がそのままhtmlでブラウザに張り付くというもので、省力化・合理化の

ために導入した。

○イントラネット情報→基本的にはID、Passwordで管理

◆インターネット運営委員会

毎月一回開催、ホームページコンテンツの検討、インター・イントラネットの利用促進

新技術の報告・導入の検討 などについて管理・運営方針を決定。

 

 

(6)情報システムの地域医療への実線と問題点

ー九州地区の現状ー

宮崎県医師会 富田雄二

 

ICカード記載内容:個人基本情報、診断名、検査データ(過去10回分)、処方、自由メ

モをオフラインで使用している(西都市ではオンライン)。

八代市:開始当初は不安感が強く、デジタルデータの二次利用という本来の効果はまだ

現れていない。広域で使用できないなどの問題点があるが、40%の患者は評価している。

◆カードを用いた医療情報システム

各医療機関内の患者データベース構築の促進と日常診療への貢献

現在は各地域内に閉じたシステム

各地域のシステムの他地域への応用:他地域で使えないという事が頭が痛い。

◆画像転送を伴う医療支援システム

1.5Mbの回線を用いて主として遠隔医療に使われている。大分、長崎、鹿児島でテスト

中。

◆医師の生涯教育への情報システムの応用

講演会の中継をISDN回線で遠隔郡市医師会に送る。アンケート結果では音声は好評、

画像は半数近くが悪いと答えた。テレビ中継での講演会参加を大多数が希望した。受

講証の発行が問題。

 

『ディスカッション』

◆誰がやるのか?自前でやるのか?

・現状では誰かが犠牲にならなければしょうがない(三原)

・愛媛では最後のほうは切れそうになった。懸命にやってもすぐシステムが古くなっ

てしまう(秋山)

・岐阜市の場合はハードもコンテンツも自前で作っている(河合)

・献身的に頑張ってくれている医師が転勤したらどうしよう?という声が強い。まず

は楽しくやろう、という事が基本。医師会からお金が出ていないという事が自由で楽

(松岡)

・県医師会レベルで承認が得られるかどうかが心配だった。医師会のパソコン人口が

少ない。情報化専門の職員を一人雇って、その人にサーバー管理をしてもらっている。

・宮崎ではサーバーは第三セクターのプロバイダの中に置いてもらっている(富田)。

・この時代に情報化を軽視するようでは、医師会としては心細い。職員に専門家を雇

用するぐらいの認識を持つべき(江崎)

・情報化が進めば医師会の存在意義が認められるようになるので、ここにいる人達か

ら情報化を進めて行ってほしい(秋山)

・しっかりした意識を持って情報化を進めて行かなければならない。日医の情報化の

予算を見ると、全予算の1%程度。今回の決算では1%を切っている。日医自体が情報

化に対する認識を持たなければならない(上田)

・日医が海外に比べ情報化が遅れたのは紛れも無い事実。これは認めなければならな

い。しかし徐々に意識は変わってきているところなので、皆さんから大いにあおって

ほしい(安田)

 

◆県医師会と郡市医師会との関連

・郡市医師会は自由にやってもらっていいと思っている(角南)

・地域の事情によって異なるのでは無いか(富田)

・県医師会から奨励金のようなものを出してもらえば、もっと情報化が進む(松岡)

・岐阜県では温度差が大きい。いずれ全県をカバーするものになる(河合)

・プロバイダ業務までやるかどうか?という事が大きい。med.or.jpを使う事になる

と上位の組織がサーバーを作らないとならない。県医師会としてはmed.or.jpが使え

るまでの仕事は必ずやってほしい(秋山)

・山形の中では最低限の事はやっている。インターネットとイントラネットを県が

結ぶような形がいいのかなと思っている(三原)

・宮城ではずるいやり方をした。プロバイダ業務はやらないがメールサーバーを置く

という方針。これで正しいかどうかは分からないが、一例である(安田)

・私がお薦めしたいのは宮城方式である(秋山)

・『どういう風に頑張ればいいのか?』という事が具体的に分かっていないのでは

無いか?(岡本)

・日医の情報化に関して顔が見えなくなったというのが私の率直な感想(秋山)

 

◆ICカードの互換性をどうするか

・地域において実際にシステムが動き始めている事は尊重しなければいけない。し

かし、この方式に関する評価はきちんとすべき(縄)

・縄先生と同じ方向で考えている。現在のシステムが動いている限りはどうしよう

も無い(富田)

・八代市に配布されるICカードの表面には保険証番号がプリントされている。

『6日(日)』

9:00〜10:00ケースレポート(事例発表)2

座長 幹事 北海道医師会常任理事 中川俊男

(5)テレビネットワークシステムとその応用

埼玉県医師会医療情報システム委員 大島譲二

(6)医師会情報ネットワーク構築における技術的諸問題とその対策

岐阜市医師会情報処理委員会 越野陽介

(7)西宮市医師会の独自インターネットサーバー

西宮市医師会医療情報システム委員会 志水孝久

(8)熊本市医師会検査センター次期システムについて

ー熊本県下医師会立検査部門との検査システムネットワークー

熊本市医師会検査センター担当理事 山城和夫

(9)県医師会のサーバーを利用した医療相談の試み(紙上発表)

愛媛県医師会医療情報システム研究会委員 佐伯光義

 

10:00〜10:40特別講演「医療情報システムの国の方針」

厚生省健康政策局研究開発振興課

医療技術情報推進室長補佐 野上耕二郎

◆医療を取り巻く環境の変化

・少子高齢化

・情報化

・規制緩和

◆厚生省の取り組み:保険医療情報システム検討会中間報告(平成6年7月)、21世

紀における医療供給体制について(平成8年11月)→ICカード、レセ電算システムな

ど、遠隔医療モデル事業(平成9年)→各地でモデル事業の実施

◆電子カルテの効果

・コスト削減

ペーパーメディアの保存場所不要

重複医療が避けられる

・医療の質の標準化

協同診療も可能

・データの二次利用も可能

◆開発状況

・標準化

用語・コードの標準化→MEDISからICD10を基にしたコード作成→販売中

医療情報言語規約(MML等)の開発

・セキュリティー

実証実験中

ケアマップエディターを作成中

◆情報化を推進する上での問題点

・電子カルテ運用上の法的整備→規制緩和推進3ヶ年計画:診療録の電子媒体記録を

認める。カルテ等の診療情報の活用に関する検討会議(平成10年6月):医師法第24条

の『記載』は電子媒体でもかまわないという方針

・病名などのコードが統一化されていない

・ハードウェアの共通化の遅れ→DICOM、HL7など

・ソフトウェア、初期投資の費用

・情報化を推進する上での職員の意識

◆セキュリティー

・保存時のセキュリティー

・電送時のセキュリティー

◆電子保存の通達

国税庁は国税関係の帳簿類の電子保存を認めている

◆個人情報の保護

・米国における動き;医療情報プライバシー法案(仮称)審議中

個人情報保護、自己情報の伝搬コントロール

◆医療情報システムの今後

・医療における情報化は必然的方向

ICカード化の推進

・平成10年度予算→高度情報通信網対応型医療情報システムの開発、医療機関内情報

統合システムの開発

◆与党医療保険制度改革協議会(平成9年8月)

・21世紀の国民医療

家族それぞれがカードを持ち個人カードとする。保険証をICカードとする。病歴や

診療歴なども入れて活用すればどうかという案。

→ICカード(CPU搭載可能)、光カード(改竄不可)、ハイブリッドカード接触型

◆熊本県八代市

・医療保険カード

・医療保険における情報化処理技術の活用の新たな試み

上の保険証のカード化、

・平成10年10月から全国で使用可能に(保険証として)

◆ICカード

通産省が主となって進めて行く予定

・セキュリティ機能の向上

・互換性が無い

・多目的使用

◆光カード

◆保健医療情報の国際標準化の動き

・ISO/TC215 国際標準化として厚生省としても注目している

Working Group on messaging and communication

working group on Securityなど

・G7 GHAP

地球規模の保健医療への応用事業→サブプロジェクト(健康情報ネット、ガン予防等)

関係各国においてもプロジェクトが進んでいる

◆2000年問題(Y2K)

平成10年9月高度情報通信社会推進本部「コンピュータ2000年問題に関する行動計画」

→医療分野も含まれている。

**厚生省としては事故がなどが起こらないように自己点検して頂きたいと思っている**

厚生省ホームページに掲載されているので参考にしてほしい。

 

Q:保険証のICカード化に関する質問。フォーマットは自由にしてもいいという話を聞い

ている。しかし、互換性が無い、地域限定などの問題がある。保険証の代わりにするの

なら今の紙のままでもいいのでは無いか?

A:管轄が社会保険庁なので少し違うが、分かる範囲でお答えする。カードには現在、IC、

光、ハイブリッドの3種類があり互換性が無いのが問題という認識はある。カードの互換

性を持たせるように進めている。内容をどうするかは利用者の問題。将来的には全国統

一の用語等で使えるようになると考える。リーダー/ライターが無ければ使えないという

のが現状。裏面には保険証として使えるように印刷している(厚生省)。

A:八代ではカードは個人個人に渡されている。セキュリティー、プライバシーの問題に

関しても検討しているところである。

Q:遠隔診療と無診療についての法的問題点

A:病状が十分安定している限りは遠隔診療は問題無いという通知を出している。不十分

だと考える状態であれば対面診療を行ってほしい。

 

10:50〜11:30特別講演「介護ケアプラン作成と情報システム」

国際医療福祉大学医療福祉学部 高橋 泰

 

■ケアマネージャーの仕事(実態)

(1)ケアマネージャーの仕事

要介護度認定記入→介護認定審査会→かかり付け医意見書→アセスメントを行う(種々

の方法が提案されている)→介護サービス計画案作成→コーディネーションを行う

◇ケアマネに求められる能力

・人とサービスを結び付ける能力

介護サービス計画は:ケア対応プラン、サービス提供プラン

(1)ケア対応プラン

人(状態)とサービスを結び付けるノウハウが無い。逆引きが無い。例;狭心症とNTG

→病名は、どういう人であるか、目の前にある人がどういう人かが分かる。高齢者ケア

には逆引きが無い。

(2)ケアプラン立案能力

→予算管理は難しい

インスリン自己注射が必要で自分で出来ない患者を往診するような状況を考える。

予算制約があると往診、使用薬剤を考えなければならない。

→シミュレーション装置が無い

(3)コーディネーション能力

◆このままで行けば…

・予算内で効率のいいケアが作れない

・書類作成に時間がかかり、現場に行けない

・採算が合わないのでケアマネのなり手がいない

・押し着せメニューの横行?

◆必要なもの

・逆引き辞典

・シミュレーション・マシン

・業務支援システム

 

◆解決策

○TAI:イラストを用いた高齢者区分法 の利用

子供のイメージがどうすると描けるか?→質問事項に決定的に足りないもの

『年齢』が欠けている。身長○○、体重○○、二桁のたし算は出来るが掛け算はできない…??

高齢者の場合は年齢は区分にならない。個別性が多すぎる。

TAIは精神、活動、食事、排泄、医療に分けてビジュアルに表示される方式。時系列変化も表示

できる。

病気という状態の区画がICD10。患者の状態を区画に結び付けるのが診断。

自立の外側は機能レベル低下。食事、排泄、精神、活動レベルに分類。レベルに対応したプラン

をソフトの中で具体的に表示できるようにした。

○ケアマネ君:明治生命との共同開発

ビジュアル的に把握できる。家族に対する理解度も高くなる。

 

11:30〜12:00研究発表「地域ケアと情報システム」

国立循環器病センター 疫学部長 稲田先生

 

13:00〜14:50「在宅医療情報フォーラム」

 

(1)GISを活用した高齢者みまもり事業

(2)在宅医療における携帯型情報端末の利用状況

(3)在宅医療におけるバイタルセンサーの開発状況

 

# ご発表されたみなさん、参加されたみなさん。本当にお疲れさまでし

# た(^^)。またお会いできる日を楽しみにしています。

 

  吉村 研 吉村内科医院@和歌山県有田郡湯浅町湯浅690

     URL:http://www.nnc.or.jp/~ken

 

 

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