学校保健

岐阜市における小児生活習慣病予防活動の現状

岐阜市では平成2年度からの5年間「小児成人病予防事業」として6校のモデル校の小学校5年生で血液検査を実施し、平成8年度よりこの事業を市内の全小学校で実施するようになった。

I.実施採決者数と実施率

毎年90%以上の児童が検査を受けている

  H8 H9 H10 H11 H12 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19
実採血者数(人) 3,728 3,509 3,559 3,365 3,515 3,204 3,388 3,309 3,351 3,514 3,425 3,658
実施率 (%) 90.3 89.7 90.8 90.6 91.8 91.4 92.9 92.6 93.4 92.1 91.1 90.9
  H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26
実採血者数(人) 3,507 3,609 3,692 3,518 3,470 3,481 3,365
実施率 (%) 91.5 91.4 92.3 92.0 93.0 91.4 92.9
Ⅱ.検査項目と基準値

要注意者および要管理者を合わせて異常値出現者とした

  検査項目 正常値 要注意 要管理
1 総コレステロール
(脳梗塞・脳動脈硬化)
~199 200~219 220~
2 HDLコレステロール
(LDLコレステロールを除去する)
35以上 34~30 29~
3 動脈硬化指数
(動脈硬化の進行の度合いを示唆するもの)
1~3.4 3.5~3.9 4.0~
4 中性脂肪値
(動脈硬化・肥満)
~149 150~199 200~
5 尿酸値
(結節を作ったり、血管を傷めたりして動脈硬化)
~4.9 5.0~5.9 6.0~
6 血色素数 12以上 11.9~10.0 9.9~
Ⅲ.要管理者現頻度の年次推移
1.中性脂肪:要注意者・要管理者の年次推移(%)

平成25年度を除いては10%以下で推移している

H8 H9 H10 H11 H12 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19
13.5 9.0 7.0 8.2 6.7 6.6 8.6 9.1 7.2 6.3 5.5 6.5
H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26
5.8 7.9 6.6 8.0 7.6 10.4 7.3
2.尿酸:要注意者・要管理の年次推移(%)

毎年10%を越える子どもに異常値が出現している

H8 H9 H10 H11 H12 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19
20.9 10.3 12.9 14.0 15.2 16.2 17.7 14.2 14.4 11.1 12.7 10.2
H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26
10.9 13.8 12.0 12.0 12.1 13.2 13.9
3.総コレステロール:要注意者・要管理者の年次推移(%)

平成16年をピークに近年やや減少の傾向がみられる

H8 H9 H10 H11 H12 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19
9.3 10.0 10.7 9.4 16.4 16.1 18.1 15.4 20.7 19.7 17.9 14.4
H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26
13.5 18.2 15.2 16.0 14.0 13.4 13.7
Ⅳ.総コレステロール、中性脂肪、尿酸のうち1項目異常値(要注意・要管理)該当者の出現頻度

・平成9年度から11年度までは20%台で推移したが、平成12年度からは総コレステロールの異常値に連動して推移している

・岐阜市は、平成12年度より異常値が30%を超えるようになったため、平成17年度に「元気・健康づくり大作戦!小児生活習慣病予防対策モデル事業を立ち上げ、平成18年度から市内の小学校で対策事業を開始した。その結果平成19年度、20年度には該当者が30%を下回ったがその後30%前後を推移している。

H8 H9 H10 H11 H12 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19
36.0 25.3 26.4 27.5 32.7 32.3 37.6 32.8 36.6 32.4 31.8 27.1
H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26
26.2 33.9 29.3 31.2 29.3 31.2 30.1
Ⅴ.体格(ローレル指数)と総コレステロール、中性脂肪、尿酸のうち1項目異常値(要注意・要管理)該当者の出現頻度

・平成26年度ではローレル指数が139以下では26.5%、140~159では44.7%、160以上では70.9%となり、肥満異常値の出現率に関係していることがよく分かる

  H8 H9 H10 H11 H12 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19
139以下 30.8 20.2 21.9 21.9 27.4 27.5 31.6 27.7 31.2 28.6 27.7 23.2
140~159 50.1 37.8 41.7 44.3 48.9 45.7 56.0 50.0 53.3 41.8 46.4 42.9
160以上 79.3 65.2 61.3 68.1 68.9 65.7 73.5 69.3 77.2 73.3 62.2 63.2
  H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26
139以下 22.0 30.1 25.0 27.6 25.1 27.3 26.5
140~159 43.9 48.8 44.9 44.9 45.1 46.7 44.7
160以上 65.1 75.5 72.9 68.7 72.7 73.4 70.9

更新日:平成26年9月

Ⅵ.その他の異常値出現率

・貧血は2~3%で推移していたが25年度は4.2%となったが、動脈硬化指数は1~2%、HDLコレステロールは0.2~0.7%で推移し大きな変化はみられない

Ⅶ.心電図検診
[概要]

岐阜県医師会健康管理クリニックが実施する学校心電図検診は、小学1年、4年、中学1年、高校1年生の3学年毎の計4学年に標準12誘導心電図検診が行われます。
このうち要精査と判定された児童、生徒は校医の指示を受け心電図管理票を持参して専門医療機関において精密検査を受けていただきます。

[専門医による二次検診]

岐阜市ではH8年から要検査と判定された小学1年生を対象として、2次検診で心エコ-(心臓超音波)検査,専門医の聴診などを加えた専門医による二次検診を実施しています。

Ⅷ.運動器検診

 平成28年4月より学校の身体検査で永らく行われていた、座高検査が廃止となり、運動器検診が必須となります。
その理由は、成長期という重要な時期に、スポーツのやりすぎや逆にスポーツ嫌いで身体的に不具合が生じて、日常生活や学業に支障をきたしている児童が増えている事が背景となっています。運動器疾患を早期に発見して、健全な身体の発育を促す事が目的です。
学校から問診票が配布されますので、異常があればチェックしてください。特に第2次成長期にあたる小学校5年生と中学1年生は異常が発生しやすい学年ですので校医さんが重点的に肘と腰椎・背骨のゆがみを診察します。異常が発見されれば、整形外科医の専門的な診察を受けることになりますので、宜しくお願い致します。

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