第37回ぎふ市民健康まつり |
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「第37回市民健康まつり~おかげさま 明日も元気~」が平成28年11月6日(日)午前10時から午後3時半まで、岐阜市文化センター及び金公園において開催されました。秋のさわやかな青空のもとスマートウエルネスぎふ健幸ウォーク2016、第6回岐阜市農業まつり、さんぽde野外ライブtoスペシャルライブも同時開催され、相乗効果もあり、16,041名もの多くの方の参加となりました。
岐阜市医師会では午前の部では昨年から引き続きロコモチェック・相談コーナーを設け、また今年は新たに肺年齢測定・相談コーナー、B型・C型肝炎コーナーを設けました。
昨年より岐阜市整形外科会のご協力でロコモーティブシンドローム(運動器の障害により介護が必要となる危険性の高い状態のこと)についての啓発が行われました。高齢になるにしたがい筋肉量や筋力が低下し、要介護状態や、寝たきりになりやすくなりますが、それをいかに予防していくかについての説明がありました。診断とカウンセリングを整形外科専門医にして頂き、理学療法士会と連携してロコモ体操を体験していただきました。今後ますます「ロコモ」という言葉が浸透し、健康寿命の延伸につながればと願っています。
肺年齢測定・相談コーナーでは実際に呼吸機能を測定していただき、その結果をもとに呼吸器内科の先生に今後増加が懸念されるCOPD(慢性閉塞性肺疾患)についての説明、相談をしていただきました。タバコが原因で生じるCOPDについて多くの方に知ってもらい、禁煙される方が増えることを望みます。
B型・C型肝炎コーナーでは、ここ数年で治療法が格段に進歩し飲み薬だけで治るようになったC型肝炎や、飲み薬で病気の進行を抑えられるB型肝炎についての説明がありました。また、保健所に相談していただければ無料で肝炎ウイルスの検査を受けることができ、陽性の場合はその後の詳しい検査や治療も県からの助成があり、経済的な負担を少なくする制度があります。肝炎は知らずにほっておけば、肝硬変や肝癌などの重い病気になることがあるので、一生に一度は肝炎ウイルス検査を受けるようにしましょう。
午後は例年どおり「健康医療相談コーナー」を長良班の9名の専門の先生方にご協力頂きました。 内科、耳鼻咽喉科、皮膚科、泌尿器科、整形外科、眼科、産婦人科・女性外来、精神・心療内科の各々の医師が親切、丁寧に相談を受けました。普段、健康や、病気について疑問に思っていること、わからないことなどを個室でじっくりと納得がいくまで聞くことができたことと思います。
会場は歯科医師会、薬剤師会、理学療法士会、検査技師会等各団体の各コーナーののぼりがところ狭しと立てられ、むかしの縁日のにぎわいのような、がやがやした中に何か懐かしい親しみやすさを感じました。スタンプラリーも行われ景品ももらいながら、多くの人が楽しみながら健康に興味を持つきっかけとなったことと思います。 これからもこの健康まつりを通して、医師会として情報発信をし、市民のみなさまの健康管理に役立つような企画を考えていきます。また、歯科医師会、薬剤師会等各団体と連携を深めることで、さらに大きな健康の輪が広がり意味のある健康まつりとなるようにしていきます。
ご協力いただきました先生方ならびに事務職員、ご参加いただきました市民の方々、本当にありがとうございました。