2.血液の働き

 身体のあらゆる組識は、生きるためのエネルギーを生産するために酸素を必要とします。 赤血球は身体中の毛細血管に行き渡って、肺で取り込んだ酸素を組織に供給し、そして組 織から炭酸ガスを受け取って、それを肺で放出するという仕事をします。これはすべて赤 い色素ヘモグロビンの働きによるものです。
 白血球のうち、顆粒球には、好中球、好酸球、好塩基球があります。大部分を占める好 中球は、細胞内に細菌を取り込んで殺すという殺菌作用をします。 好酸球、好塩基球は アレルギー反応などに関与し、単球は血管から外に出て、組織の中でマクロファージとい う細胞になり、細菌とか異物を食べる作用をします。 また、マクロファージは取り込ん だ異物がどういう物であるかという情報を、T‐リンパ球(T細胞)に伝達するというレ ーダー的働きもします。
 リンパ球には、T細胞とB細胞があります。いずれも免疫反応、アレルギー反応に関与 します。T細胞は細胞性免疫を行ない、また他のリンパ球の働きを調節する作用もします。 B細胞は形質細胞と呼ばれる細胞に変化して、免疫グロブリンと呼ばれる抗体を産生しま す。
 血小板は細胞というより、細胞のかけらで、骨髄の中の巨核球という大きな細胞の一部 がちぎれて血中に出たものです。出血を止める止血作用に欠かせない働きをします。 血液の液体成分、血漿は主に蛋白質と少量の脂質、糖質、塩類などからなり、肝臓で作 られた栄養分を身体中の組織に供給し、また、組織で作られた老廃物を、腎臓から排泄し ます。血漿は放置しておくと自然に固まります。これは、血小板および血中のいろいろな 凝固因子の作用で、血漿中に溶けていたフィブリノーゲンという物質が、水に溶けないフ ィブリンという物質に変化するからです。血漿からフィブリンを取り除いた液体部分を血 清といいます。普段行われる血液検査、コレステロール値とか尿酸値とかGOTとかいう のは、この血清中にどれだけ含まれているかという値です。

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